漢字プロファイラーの謎の謎
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まず、本編が非常に分かりにくく終わっていることをお詫びせねばならない。あくまで本編の主旨は「漢字をプロファイルすること」にあったので、そこから逸脱することを避けたのと、ネット上における個人の詮索という極めて危険な領域に足を踏み入れているがための配慮なのである。 さて、わざわざここまで来ていただいたのだから、改めて「プロファイル」をしてみよう。ここからは、もう漢字は関係ない。プロファイルするのはエッセイそのものである。 まず、ここで一旦視点を、「漢字を作った人間をプロファイルする」ということに移してみて欲しい。そもそも、中国で大昔に出来た漢字を作った人間をあそこまで「現代風な」人物像に描くのは、最初から静炉厳さん自身が極めて身近に感じる、何らかのその人物像に対するモデルがいて、静炉厳 さんはそれをあたかも客観的にプロファイルしているようにみせていたのだ。しかも、静炉厳さんはこの人物に対し、異常な性癖を感じつつも愛着を感じて描いていることが随所に見て取れる。普通であれば「嬲る状況を夢見て、林でノゾキ行為に興じる、女の貝で興奮する人間」など相当おぞましい人間として描かれるはずなのだが、そんな彼がどこかお茶目に感じられるのは、書き手である静炉厳さんの彼に対する愛着の表れと言える。 つまり、このような人物像を「わざわざ探して欲しい」と願う背景に、読み手にこの人物を理解して欲しいと考える書き手の深層心理を読み取ることができる。つまり、
ということだ。 そしてこの場合、読み手の対象は必ずしも限定はされないが、主として「女性」であると考えるべきであろう。この人物像が理解されるべき対象は、プロファイルの中でこの人物像を理解していないとされている女性と考えるのが自然だからだ。 さて、ここまで来てこのエッセイの背景にある書き手の（深層心理も含めた）意図がかなり明らかになってきた。このような漠然とした架空の人物に実在の人物の性格を与えることによって、この人物像の存在を読み手に認知させること、それが目的なのだ。読み手がそれを探そうとすれば、自然に興味がこの人物像に惹きつけられることになる。 後は、「この人物像が誰か？」ということだ。
・静炉厳さんがわざわざ描いた人物像．．．
この 「”大人の女性に恐れをいだいており、ロリコンの気がある」がどことなく愛すべき存在の彼は、独身で林のある地域に住んでいて漢字が得意だ。漢字が得意というのは、恐らくこの場合その溢れんばかり想像力を、絵画のような芸術に発揮するのでなく、文字を使った表現に発揮する、すなわち「文才に長けた人物」なのである。加えて、”女の貝”を思いついては部屋中を転げまわって悶々としてたエロオヤジ。この想像力たるや、並ではない。 もう、これ以上のプロファイルを必要とされる方はおられないだろう。そう、この人物像とは、
静炉厳さん、その人
であるに違いないのだ。 静炉厳さんが夏休みの時間を持て余し、近所の林でノゾキに興じているのか、はたまたそんな人物でも興味を示してくれる女性を探して、一緒に林の中でノゾキプレーなんかも期待しちゃっているのか、そこまでは私にもわからない。
心の
として尊敬していくことを私は心に誓った。
ただ、尊敬はあくまで心の中に留めておこうとも誓った。
ところで、まだこのプロファイルには続きがある。「え、続きって？」と思われるかもしれない。
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