お待たせしました。アルメニア人の友人、カレンのお話です。

　苦難の末、完売いたしました！・・・って、結局、ロシア人の友人２人に小物をあらかた売りつけ、ソファベッド（アメリカではFUTONという）とＣＤラジカセと、ビデオデッキ（アメリカではVCRという）が残ったんです。ソファベッドも売る当てはあるとのこと。

　で、私にいきなり、

って聞いてきたんですよ。

　一瞬、「は？」って思ったんですが、どうやら誰かにニュースグループへの投稿を入れ知恵されたようです。

　でも、ＬＡやＮＹやボストンのような大都市ならともかく、うちみたいな小さな町にはそんなニュースグループを読んで買うような人はほとんどいないでしょう。で、念のためニュースグループでボストン近郊のコミュニティはあるかと思ったけど、そううまく見つかるわけがありません．．．

　私、ふと考えました。

　そして、提案しました。

　カレンは少し考えて、

・・・あなた、それくらい思いつかなかったんでしょうか．．．(--;

　でも、ロシア人の友人もほとんど思いつかなかったみたいで、たぶんああいう精密機器を小包で送るなんて、それでなくても郵便物がしょっちゅう紛失する旧ソ連では、そんな発想が無いのかも知れません。．．．ってこれは勝手な推測ですけど。

　実はこの後、カレンは何故かボストンの運送会社に電話したんですけど、そんなところが次の職場であるテキサスまで運んでくれるはずがありません。アメリカはデカイのです。

　結局、私がＵＰＳ（United Parcel Service）っていうアメリカ全土の宅配会社と、ＵＳＰＳ（United States Postal Service）という要するにアメリカの郵便局（でも、ここ".org"じゃなくて、".com"なんですね）を教えてあげて、ようやく手配できました。

・・・しかし、彼は今、退職金が振り込まれないというトラブルに見舞われている。どうやら、退職金を払うセクションの手違いなのか、はたまた銀行側の問題なのか、口座番号が違った、違わないというレベルでもめているらしい。つまり、全ての情報を信じるならば、支払ったはずのお金が行方不明なのである．．．