<長編>アルメニア教会クリスマスコンサート(その4)



その4・レセプション編



いやな予感はしてたんですよね...

 

 客席の後ろに、如何にも料理とかを並べましょうね、と言わんばかりにテーブルが並んでて。

 コンサートが終わったでようやく英語で聞いた話では、今回のコンサートは

 

東海岸で

有名な

アルメニア教会のコーラスグループ

 

が、遠征して地域のアルメニアコミュニティのために演奏をする、っていう企画だったらしいんですよ。だから、交流のレセプションが必要なわけです。

 

何が有名なんだろう?

 

という細かい疑問は置いといて、そういうわけで大量のアルメニア人に囲まれてのレセプションです。

 

 

仕事したいのに...

 

 

 でもバスがないと帰れないし、せっかくアルメニアのお菓子とかがあるので、せっかくだから食べましょう!

 

 でもその前に、18曲も歌ってさすがにのどが渇いたので、まずはコーヒーはどこかな、と探すとちょうど会場の一番奥にありそうです。

ここはアルメニア人の人垣を押し分けていくべし!

・・・ところが、

 

トントン・・・(肩を叩かれる)

 

 

アルメニア人のおじさん登場

 

おじさん:「君、見てたよ! すごいね、よく来てくれたね!」

 

私:「ええ、私も来られて良かったです。」

 

おじさん、二言三言言葉を交わして満足して去る

 

 

アルメニア人のおば(あ)さん、正面から満面の笑みで登場

 

おばさん:「あなたに言いたかったのよ。よく来てくれたわねー。アルメニア教会好き?」

 

私:「ええ、すごくいいです。」

 

おば(あ)さん、二言三言言葉を交わして満足して去る

 

 

ぐいっ!(腕を引っ張られる)

 

別のアルメニア人のおじさん登場・・・

 

 

キリがありません...

 

 

 たぶん、コーヒーまでは10mかそこらじゃなかったかと思うんですが、自己紹介だの、何だのかんだのと、とにかくあちこちから話し掛けられて、結局20分くらいでようやくコーヒーにたどり着きました。

 

 私、わかりましたよ...

 

 

上野動物園の
パンダの気持ちが。

 

 

 ステージの上で客とアイコンタクトしてたのも、

 

皆、パンフレットでヘンな名前を見つけて、

バリバリのアジア人が

有名なアルメニア教会のコーラスにいて、

デカイ声でアルメニア語の歌を歌ってるのを

 

 

ものめずらしそうに

見物してた

 

 

ってわけだったのでした(--;。

 

 そーゆー私も、心の中では面白そうなアルメニア人を見つけては、

 

ウシウシ、ネタになるぞ〜

 

とか思ってたんですが、

 

 

私も

ネタにされてました。

 

 

 こーゆーのを因果応報って言うんでしょうか?(笑)

 

 でもいいんです。ちゃんとコーヒーにありつけて、アルメニアのお菓子も食べられました。

 

 しかも、このアルメニアのお菓子。甘いパイの中にナッツ系の甘い餡が入ってるやつとか、パウンドケーキみたいなのとかなんですが、

 

マジでおいしい!

 

 今回のレポート、初のうれしいサイズ7フォントです。

 

 そして、レセプションも1時間ほどで終わり、バスで無事帰りましたとさ...

 

 

 

と行きたかったところですが、

 

 

 


バス故障!

 

 

 


エンジンかかりません...

 

 

 

 さすがです。見事としかいいようがありません。もしこれで仕事が気になってなければ、

 

 

HPのネタになると、ガッツポーズしてました。

 

 

 あーだこーだと例の運ちゃんがバスの後ろのエンジンをいじってます。

 

 それでも結局、30分ほどでエンジンがかかりました。

 

アルメニア人の歓喜の声

 

私の投げやりな笑み

 

 そして我々は帰路に着き、行きとほとんど同じ時間で無事帰り着きました。後ろを走っていた友人の話では、帰りも運ちゃんは2箇所ほど道を間違ったようですが。

 

 そして、私はバスの出口で皆を送り出している運ちゃんに感謝の意と別れを告げ、集合場所に駐車していた自分の車に向かったのでした。

 







そのとき、私は見ました。





バスのエンジンルームの


ドアが全開


になってるのを...




よくまぁ無事帰れたもんだ...


おわり


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