いきなり、危険度100%な質問を浴びせてきます(--;。

　一応、アルメニアで博士号も取得している彼なのですが、やはりコンピュータ事情が違うので、そういうところはあんまり経験が無いのです。ちなみに、学会に参加したこともないので、英語のプレゼンテーションも初めて。

と、ヒトゴトなのに心配になるくらいです。

　しかも、最初は「プレゼンテーションは15分」って言ってたんですが、ちょっと虫の知らせっていうか、私が彼の発音をうまく聞き取れなかったせいもあるんですけど、「15分？　それとも50分？」って聞き返すと、

という返事。不安になった私は、「もっかい聞きなおした方がいいよぉ」とそれとなく言っておきました．．．

　そして昨日のこと。昼頃職場に現れた彼は、まず第一声で私にこう言いました。

　50分のプレゼン．．．スライド今から準備して大丈夫なのか？というのが、私の頭を真っ先にかすめたことです。で、それとなく、「それって、すごく沢山スライド準備しないといけないね。」って言ったんですが、さすがに彼もそれには気づいていたらしく、昨日のうちにボスに相談してたんですよ。

　ボスはその手のパワーポイント資料を沢山持ってますから、それらを加工すればいいだろう、ということで、親切なボスは資料を全部彼にコピーしてあげたんです。

　そして、私に質問してきました。

　またも、危険度120%な質問です。普通、だまってコピペしそうなもんですが、アメリカに来てからワードの使い方を覚えたくらいなので、いろんなソフトの機能について知らないってわけです。

　で、ここで私は自分の中で決意しました。

　自分がやるときは、ルーラーとかを使って１ピクセルにまでこだわるんですが、とてもそんなこと今から覚えさせられません。だから、彼が自分で描く部分は、彼がワードで描いた白黒の線画レベルで満足させよう、というのを、私の妥協ラインとしたわけです。

　しかし、彼はツワモノでした。え、おせーて光線に負けたのかって？　そうじゃありません。

で行くと言ってきたのです。

　安心したというか、何というか、それが昨日の話。

　そして今日。またも昼過ぎにやってきた（もう、契約は終わっているので、別に遅刻とかではない）彼は、私にうれしそうに「できたよー」と言ってきました。

　で、発表原稿も作らないとなーと思ったんで私から聞いたんですよ。

　で、彼の答え。

・・・50分の発表で120枚って、多すぎるって！

　だいたい、この手の発表の常識ってもんがありまして、話す速さによって誤差はあるものの、1枚/分ってのがだいたいの目安なんですよ。だから50枚が基準で、英語が苦手だってことを考慮すればそれより多くすることはまずあり得ないんです。

　ていうか、その基準はロシア語でもアルメニア語でも同じなんだけど。

　でも良く考えたら、120分ものストーリーをよく考えたよなーと思ったのも束の間、気づきました。

　ボスからもらったファイルが４つ。どれも30〜45分程度のプレゼン用ですからスライドは140〜160枚程度。多少内容が重なる部分もあるので、実質は100〜140枚程度．．．

　ストーリー考える前に、使えそうなスライドを全部コピペしたのね・・・(T-T)

一体プレゼンはどうなってしまうんでしょう？

てゆーか、英語原稿編とかやってる時間はもうないよ〜