以前うちでアメリカ人やイギリス人の友人を呼んですき焼きパーティーをしたときのこと。イギリス人夫婦には３人の娘さんがいて、一番下はまだハイハイしかできない目玉がクリクリッとビー玉みたいな可愛い赤ちゃんです。

　ところがその可愛い赤ちゃんを、彼らは

そのまま床に転がしている

んですよ。赤ちゃんは元気にうちの土足OKの床を這いずり回ってます。赤ちゃんですから、いつ地面に顔をつけたりするかもしれないと思って気が気じゃなかったんですけど、当の両親はそんなことはお構いなし。

　うちのアメリカ人のボスの家でホームパーティがあったときのこと。

　そこも娘さんが二人いるんですが、娘さんがピザを落としたんですよ。そこでボスが一言、

"Five second rule!"（５秒ルール!）

　その言葉に娘さんはピザを拾って皿に戻しました。その後食べたかどうかは不明ですが、それを娘さんが言ってたのならともかく、うちのボスが言ったってのがちょっとすごかったりします。

　この土足生活、初めて人の家に行ったときはちょっと戸惑いました。

　ある日、アメリカ人の友人の家に行ったときの話。この友人は結構お金持ちのお坊ちゃまなので、結構インテリアとかがすごかったんです。

　で、家に入ると立派な絨毯が。入る前に玄関マットで十分雪は落としましたけど、靴は濡れてます。泥もついているでしょう。そんな靴で絨毯の上を歩くんですよ。リビングに通されたとき、いくら頭の中でOKと分かっていても、どうしても絨毯の上に乗る勇気が無くて絨毯の手前でためらっていた私、

"Can I walk on the carpet?"
（絨毯の上、歩いてもいいの？）

と質問して、思いっきり笑われました。

　でも、絨毯って良く考えたら何百万円もするやつありますよね。でも、ほとんどの国は土足生活なわけで、そーゆー絨毯でも彼らは平気で土足で上がれるわけです。

　この土足感覚の違いって、芝生の上でも現れますよね。アメリカやヨーロッパにはきれいな芝生の公園が沢山あって、夏になるとみんな芝生の上に寝転がって本を読んだり、フリスビーで遊んだり、犬の散歩をしたりしてます。

　日本人の感覚では、芝生の上ではやっぱりビニールシートを敷きます。しかし、アメリカじゃたまに敷いている人はいますけど、ほとんどは敷いてません。でも、これについては声を大にして言いたいことがあるんです。だってね。

うんこが沢山落ちてるよ〜

　日本なら間違いなく、「お前らぜーんぶエンガチョ！」でしょう．．．(--;;;

　その遊びってのが、「フィンガーボード」。ミニチュアのスケートボードで、二本の指を使って遊ぶんですが、それを壁付けタイプの暖房器具の上（夏だったので使ってない）でやり始めたんですね。

　そりゃ、すんげえうまかったら落とさずに遊べるでしょうけど、その二人はそうでも無かったんです。だから当然、トイレで落とします。

　でもよく考えてみると、彼らはユニットバスが標準で、自宅のトイレでは裸足で歩いたりしているでしょうから、きっとこれも我々とは感覚が違うんだろうと思います。

　そして最後に、つい最近の話。

　スキー場に行きました。そこのスキー場は小さくて、更衣室とかもありませんし、大抵の人はレストランで靴をブーツに履き替え、靴は窓際とかに置いておくみたいなんです。我々は駐車場で履き替えてスキー場までブーツで歩いて行ったんですが、そんな辛いことをするのは我々くらいでした。

　で、我々がレストランで３時ごろ休憩をしていると、隣に両親と姉、弟の四人家族が座ってきました。ここまではまぁ普通のことです。

　我々はクッキーを食べ終えてまったりとしていたんですが、どうやら家族連れは帰り支度をしに来たようです。両親はスキーはやらずに子供たちが遊んでいるのを見ていたらしく普段着だったんですけど、子供たちは履いていたブーツを脱ぎ始めました。

　そして、姉が窓際にいる弟に「靴を取って。」って頼んだんですよ。そして次の瞬間、

ドン！

てめーら、ざけんじゃねえよ！

と心の中で叫んでましたが、両親でさえ気に留めない様子・・・

もしかして、それが標準なんでしょうかぁ？(T-T)