アメリカじゃ飛行機は重要な移動手段です。なんせ、電車はAMTRAKの走っているところくらいしか大都市間の移動ができませんし、このAMTRAKも本数が少ないだけでなく、しょっちゅう遅れますし、そもそも遅いです。

　てなわけで、幸いにしてあちこちに飛行場があり、大抵の場所なら車で１時間以内、最悪でもたぶん２時間以内の場所に空港があると思います。しかも結構複雑なルートでも簡単にウェブで格安チケットが購入できるので、非常に便利です。

　ですが、それだけ日常になってしまうと、フライトアテンダントまでが日常的になってしまうところがやっぱりアメリカ。 フライトアテンダントは、日本人だってそんなに冷たいわけじゃありませけど、とにかくアメリカ人の場合はフレンドリー。仕事をしているとき以外は普通に客と日常会話をしてます。まぁ話題は地元の話や自分の家族の話なんかが多いのは、アメリカ人同士であれば知らない人でも普通に見かけますから、要するにフライトアテンダントも業務を離れてただのアメリカ人になってると思えばそう驚くに値しません。

　中には「明らかにナンパじゃん。」なんてのもありますが、これも日本人に無いとは言えないので、まぁＯＫなんでしょうか！？

　今回はそんなフライトアテンダント事情のお話。

豆知識： フライトアテンダントって要するにスチュワーデスのことです。平成11年4月1日の男女雇用機会均等法の改正で、男女の仕事を分離することに繋がるような名称を用いなくなったんですよね。 　ちなみに男性のフライトアテンダントはスチュワードです。

「なんだ、まだこれから人が乗ってくるんじゃん。」

とか思って席につくと・・・

フライトアテンダントの女性がドアを閉じました。

お客は二人ですか？

(._. )( ・_・)(・_・ )( ・_・)アレ?

　ちなみにフライトアテンダントはこの女性だけでしたが、コクピットには二人パイロットがいたので、

クルー三人　＞　客二人

　もうこうなると何でもアリです。パイロットとフライトアテンダントで離陸前にくっちゃべってるし、私が指定された座席に座ってると、

「何でそんなに後ろに座ってるのよ。
こんなに空いてるんだから、
もっと前にいらっしゃい。」

てな具合。

　そんな嫌が上にもアットホーム感が広がる中での離陸前にフライトアテンダントのアナウンス。

"Good morning, ladies and gentlemen... oops,"

"Good morning, a lady and a gentleman."

・

・

・

いや、確かに正しいんですけどね・・・(--;

　てなわけで、ありがちな日常会話を交えながら飛行機は離陸、順調に飛行し、ドリンクサービスの時間。いちいちワゴンで回る必要がないので、直接欲しいものを聞いてきます。そのとき乗っていたU● Airwaysでは機内サービスのコーヒーがスターバックスなので、コーヒーを頼むことにしました。すると、

「ごめんね、お湯が沸いてないと思うのよ。」

　一瞬アメリカ人が良くやるからかい系のジョークかと思って「またまたぁ」って顔をしていると、

「試してみる？」

と聞くので、"Ok, I'll try it."と返事。

　前の方でお湯の温かさを手で触って確かめながらこちらに視線を送ってきます。触れるくらいですからどうもホントに沸騰してないようですが、そのままコーヒーを持ってきてくれました。そして一口。

てか、ぬるっ！

　熱くないどころか、かろうじてあっためたと認識できる程度の熱さです。確かに水出しコーヒーなんてのはありますが、あれはあくまで専用の機械でやるからいいわけで、ただのぬるま湯で入れたコーヒーは何とも言えない強烈なまずさです。

　こんなの、コーヒーを入れる前にそもそも触った時点で絶対ダメだって分かると思うんですが、もしかして私がトライするって言ったからアメリカ流に今流行りの自己責任ってことなんでしょうか・・・

でもね。

あんた絶対、客との話にかまけて
お湯温めるの忘れてたね。