Taxi
Rhapsody（狂詩曲）
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アメリカは車社会です。大都市部は地下鉄も発達していますが、ほとんどの都市ではバスかタクシーでないと移動できません。今回はそんな車社会の中から、タクシーに関するお話をしましょう。 アメリカ生活をスタートし、やはり最初の大きな買い物は車でした。車がないと買い物にも行けないんですよ．．．(--;。しかし、車のディーラーに行くのも当然車かバスです。最初は友人の車でディーラーに連れて行ってもらいました。最初から日本車を買うつもりで、ホンダかトヨタにしようと決めていたので、その両方を見てとりあえずトヨタの中古車数台に当たりをつけました。しかし、一応仕事の後でもう夕方、試乗から契約までをその日のうちに済ませるのは難しそうだったので、翌日にアポを取り、その日は帰ったわけです。 アポはゆっくり試乗したかったので朝の１０：３０にし、友人が都合が悪かったので、仕方なしにタクシーで行くことにしました。タクシーはダウンタウンには結構沢山走っているのですが、私のオフィスの近くにはそんなに沢山走っていないので、予約をしようと思ってタクシー会社に電話しました。このとき午前９：３０。ちなみに、オフィスからディーラーまではタクシーなら１０分くらいでしょう。 予約センター（予）：「（無愛想に）○×タクシー」 私：「あのー、タクシーを予約したいんですが．．．」 予：「いつ？」 私：「今日の１０：００頃なんですけど」 予：「え、今日？ うち、一台もタクシーないよ」 私：「へ！？（唖然．．．アンタ、タクシー会社ちゃうん？） 全然ですか？」 予：「ノー」 私：「わかりました．．．」
さて、一番車の多い通りに出ました。数分はタクシーが見つからず、２〜３台くらいは見つけたのですが、客が乗ってます．．．焦るばかりです。そんなところに、ちょうどちょっと先の赤信号で止まったタクシーを発見。
ダーーーーーッシュ！！！
向こうも私が走ってきたのに気づいたのか、窓を開けて声をかけてきました。既に１０：２０、タイムリミットです。 タクシー（タ）：「乗りたいの？」 私：「ええ．．．（後ろに女性が乗っている！(TOT)）」 タ：「ちょっと回って走ってくるから＊＊＊＊＊（聞き取れない）」 私：「乗れるの？（少女漫画の主人公のように瞳キラキラ★☆（め_め））」 タ：「ああ、ちょっと待ってくれたらね」 私：「どれくらい？」 タ：「５分くらいかな」 私：「じゃあ待ちます！（天の助け！）．．．ここで待てばいいんですね？」 タ：「ここで待ちたいの？」 私：「へ！？ じゃ、どこで待てばいいんですか？」 タ：「乗ってくれれば、前の客を送った後、あんたを送ったげるよ」
というわけで、車を買うためにこんな思いをしてタクシーに乗ってディーラーに出かけた私を皆は笑い飛ばしますけど、でも結構タクシーについてはいい勉強をさせてもらったなー、と健気な私は前向きに考えたものです。 ・・・そして、勉強の成果を試すチャンスが訪れました。奥さんと二人で、３週間ほど、２週間の仕事を兼ねて飛行機で旅行することになったのです。朝８：３０には空港に行かねばならなくてちょっと早かったし、移動は会社もちなのでタクシーで行くことにしたわけです。 当然、まず予約は前日の午前中にしました。
私：「あのー、タクシーを予約したいんですが．．．」 予：「いつ？」 私：「明日の朝の．．．７：３０頃に●▲空港までお願いします（自信たっぷり）」
私：「○×△□・・・」 予：「ＯＫ！．．．」 私：「・・・へ！？ それだけ？」 予：「ああ、そうだよ。」 私：「大丈夫なんですよね」 予：「ああ、これでＯＫ」
朝７：２０には出発の準備を済ませ、タクシーを待ちました。万一、早く来て待たせるといけませんから。７：３０．．．予定通り遅れました。余裕です。７：３５．．．日本ならちょっと不安に感じるところですが、かなりの余裕を持って予約したので、焦ることはありません。 ・・・７：５０。さすがにちょっとどうかなーと思ったので、確認の電話をタクシー会社に入れることにしました。
私：「あのー、７：３０にタクシーを予約したんですけど、まだ来ないんです」 予：「ちょっと待って．．．ああ、今そっちに向かってるから」 私：「じゃあ、確実に来るんですね」 予：「イエース」
私：「（やや語気を強く）あのー、さっき電話したものですけどまだ来ないんです」 予：「ええ、あなた名前なんていうの？」 私：「イチロー・森です」 予：「ちょっと待って．．．（かなり怒り気味に）あなたの予約、入ってないよ」 私：「（かなり動転、怒りをあらわに）そんなことないよ！ 間違いなく昨日予約したんだから！」
私：「昨日の午前中だよ。間違いない」 予：「そんなわけねーだろ！（完全に逆ギレ） 俺が昨日予約とってたんだから。
＜こんな時に豆知識：絶対に＝Absolutely／否定文の場合にはDefinitelyを使ってもよい＞ とにかくタクシーをよこし．．．」
ガチャッ・・・
私、タクシー会社の電話番号をメモしておいたし、後でもう一度電話帳で確認しましたけど、そのタクシー会社で間違いなし。だいたい、電話番号が「８８８−２２２２（仮）」のような単純なものでそんなのそこしかないから、間違えようもありません。だいたい、万一（もないが）間違えたとして、正しい会社のタクシーはどうして来ないの？？？ ・・・アメリカ生活でこの程度のことでくじけてはいけません。「あなたならやれるわ、イチロー」とセイラさんの励ましの言葉が頭の中に鳴り響き、私の心を安らかにしてくれます。ここは他に選択肢がないので、結局自分の車で空港へ向かい、Long
Termの駐車場に駐車しました。 ３週間でしめて１４４ドル．．．
・・・え！？ 何で行きの車で駐車場代まで分かったのかって？
それはね、
こんなこともあろーかと、ちゃんと前の日に駐車場代も調べてたんですよぅぅぅ．．．
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