６日目：水曜日、早朝６時

　まだ時差ぼけも完璧に取れたってわけじゃなかったんで、それほど辛くはありませんでしたが、朝６時。まだ雪深い冬で真っ暗なので、自宅から電話しました。

・・・呼び出し中・・・

　なかなか繋がりません。でも、いい加減腹も立っていたので、鳴らしつづけて待ちました。そして、数分後、

　運送会社社員Ｃ（Ｃ）：「はい、○○Delivery Service。」

　私：「もしもし、森イチローと言います。お伺いしたいことがあるんですが、Superviserの○○さんをお願いできますか？」

＜注：英語も同じ内容の繰り返しなので、ここもコピペ(^^;＞

　Ｃ：「彼は配送に出たよ。彼と話したかったら、午後３時に電話してくれるかな。」＜＜ここもコピペ

　私：「いないって、昨日朝６時に電話してくれって言われたんですよ！（たどたどしい英語なのに語気を荒げる）　あの、カクカクシカジカでメールを探してるんですけど．．．（ここはコピペに戻る）」

　Ｃ：「（語気を荒げたのが効果的だったのか）調べてみるからお待ち下さい．．．金曜日には××が配送したようなんですが、その後は○○が全てやっているので、彼に聞かないと分からないです。」

　私：「分かりました。じゃ、あなたのお名前は？」

　Ｃ：「私はＣです。」

　こうして、「相手の名前を聞いておく」というレッスンの実習も終え、今度は帰られないように２時に再度電話。

　私：「もしもし、森イチローと言います。お伺いしたいことがあるんですが、Superviserの○○さんをお願いできますか？」＜＜またコピペ

　運送会社社員Ｄ（Ｄ）：「彼は帰ったよ。（それでも全然動じない）」

　私：「じゃあＣさんお願いします。」

　Ｄ：「お待ち下さい．．．いないみたいだね。」

　私：「（語気を荒げ）あの、カクカクシカジカでメールを探してるんですけど、何回電話しても○○さんが捕まらないんですよ。」

＞＞ここからほとんどコピペ（Ｃ→Ｄに置換）
　Ｄ：「（語気を荒げたのが効果的だったのか）調べてみるからお待ち下さい．．．金曜日には××が配送したようなんですが、その後は○○が全てやっているので、彼に聞かないと分からないです。」

　私：「分かりました。あなたのお名前は？」

　Ｄ：「私はＤです。」
＞＞ここまで

　困った私は仕方がないので郵便局へ再度行くことにしました。そこには例の受付嬢（嬢）がおり、

　嬢：「ハイ、見つかった？」

　私：「ノー。Supervisorが捕まらないので、何もできないんです。」

　嬢：「オーノー、じゃあ待って。私がかけてみるわ。」

・・・待つこと数分。

　嬢：「明日の朝、８時５０分にここの郵便局に電話してちょうだい」

　私：「（なすすべなく）分かりました。」

　こうして朝６時から始まった一日は、何の収穫もないまま過ぎていったわけです。

　２時に郵便局へ。

　嬢：「ああ、じゃあちょっと待ってて。」

と言って、電話をかけに行きました。待つこと十数分。終わったようです。ちょっと笑顔。

　私：「分かりました。」

　私：「あの、カクカクシカジカでメールを探してるんですけど．．．」

　郵便局員（員）：「ちょっと待って．．．ああ、これはNorth Post Officeだよ。」

　私：「（一瞬躊躇ったが）いや、そんなはずはありません。North Post Officeで聞いてきて、ここにあるからって言われてきたんです。」

　員：「（困りながら）そしたら、あっちの窓口に行って聞いてみて。」

とあっさりたらい回されました。「あっちの窓口」の方へ行ってみると、そこは客の窓口というより、郵便局で郵便物をしまいこむための受取窓口のようです。

　窓口係（係）：「ああ、これはあっちの窓口で．．．」

　私：「（彼を制し）いや、向こうでこっちに来るように言われたんです。」

　係：「ああそうなの。でも、これたぶんNorth Post Officeだからないよ。」

　私：「いや、North Post Officeにここにあるから、って言われたんです。」

　係：「ああ、そう．．．」

　係：「はは、メモが貼ってあるよ。これでしょ。（初めて見るんだから封筒でわかるかっちゅうねん）」

　私：「（手に取り）そうですね。」

　係：「じゃあ、一応ここにサインしといて。」

．．．苦節１週間、ついに、ついに、私は（速達だったはずの）EMSを発見したのです。それはもう、まさに

　こうして、私は南米の空の下、はるか故郷のジェノバを思い描きながら、帰路へとついたのでした．．．では終われんでしょう（笑）。

　このストーリーは＜謎解き＆反省編＞へと続くのです。

＜謎解き＆反省編へ続く＞