Chase the
EMS！ ＜前編＞
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国際エクスプレスメール（Express Mail Service：EMS）って早いし追跡システムがあるから今どこにモノがあるか分かるし便利！！！ 今回はそんなアメリカの郵便事情のお話です。 アメリカで生活を始めてしばらくは、うちの奥様は日本にいて別居状態だったので、私はアメリカの広いおうちに一人暮らしでした。EMSは速達なので、日本と同じく配達時にハンコ．．．はアメリカにはないから、サイン（アメリカは何でもサイン。漢字でもOKですけど、アメリカ人は大抵ほとんど読めない謎のサインをさらさらと書いてます）をして受け取らなきゃいけないんですが、最初に日本から送られてきた郵便物がこのEMSだったんです．．．
１日目：アメリカ生活始まって間もない、とある金曜日 自宅に戻ってみると、ピンクの不在者通知が入っていました。そこにはMain Post Officeの電話番号と受付時間（夜８時、結構遅い）、EMSの配送番号（後ろにJPとついてたので日本からと分かった）が書いてあったんですが、どこにMain Post Officeがあるか分からないし、そもそも深夜１時でとっくに閉まってたので、その日は諦めました。
４日目：週末も過ぎて、月曜日 渡米当初は週末もお仕事してたんですが、公共機関なんで週末は期待できないなーと思い（注：郵便局は土曜日は大抵空いてる）、月曜日にアメリカ人の友人にピンクの紙を見せてどうすればいいか尋ねました。友人曰く「これ、おかしーね。もっと近くの郵便局にあるはずだけどな。電話して聞いてみよう。」ということになり、まだ渡米間もない私にとって、電話は三大恐怖の一つ（後の二つはファーストフード（そこヘン、第２話参照）とヒスパニック系の英語（全然聞き取れない．．．））だったわけで、友人に電話を頼みました。 そして電話ではMain Post Officeの人間曰く「それは間違いですね。North Post Office（うちの近所）に行って下さい」とのこと。早速、その郵便局へ一人で出かけました。一人で大丈夫かっていうと、こういうのは簡単。だって、ピンクの紙を見せればすぐ事情は分かってくれるし、必要な情報は当然紙に全部書いてあるわけですから。で、目的の郵便局でピンクの紙を差し出すと、「お待ち下さい」ってな感じですんなり行きました。 待つこと数分．．．受付の女性が帰ってきました。
私：「え！？ 家に誰もいないから受け取れないんですけど．．．（カタコト英語）」 嬢：「なら、明日の朝８：５０頃ここに来てくれる？ そしたら確実にあるから。」
その夜家に帰った私は、当然郵便物も、そしてピンクの紙も見つけることはありませんでした。
５日目：翌朝、火曜日 言われた通り、８：５０に郵便局へ。同じ受付嬢がいました。
私：「再配送から戻ってきてないんですか？」 嬢：「そんなはずないのよ。ちょっと待ってくれる？」
そうなんです。もし昨日再配送してたなら、ピンクの紙はうちに来てなきゃおかしいんです。案の定、彼女もあちこちに電話をしているようです。待つこと３０分くらいだったでしょうか。彼女はいろいろ走り書きしたメモを持って戻ってきました。
私：「・・・どうすればいいんですか？？？（オドオド）」 嬢：「ここに電話して、Supervisorに確認してくれるかしら？」 私：「（電話と言われてためらいつつも）ここに電話すればいいんですね。」 嬢：「そうよ。事情は・・・（以下、誰が配送したか等、彼女の入手した情報）」
運送会社社員Ａ（Ａ）：「彼は配送に出たよ。彼と話したかったら、午後３時に電話してくれるかな。」 私：「いないんですか．．．あの、カクカクシカジカでメールを探してるんですけど．．．」 Ａ：「ちょっと待って．．．（電話の向こうで話してる）○○に聞かないと分かんないね。」 私：「（諦めて）分かりました。３時に電話します。」
運送会社社員Ｂ（Ｂ）：「彼は帰ったよ。彼と話したかったら、明日の朝６時に電話してくれるかな。」 私：「帰ったんですか？ ３時に電話してくれって言われたのに．．．あの、カクカクシカジカでメールを探してるんですけど．．．」 Ｂ：「ちょっと待って．．．（電話の向こうで話してる）○○に聞かないと分かんないね。」 私：「（諦めて）分かりました。朝６時に電話します。」
＜後編へ続く＞ |
